ぎっくり腰

痛み 2017/08/29

ぎっくり腰ってなに?

ぎっくり腰という言葉耳にしたことありますよね?
ドラマやアニメで重いものをいきなり持ち上げたりすると、腰が『グキッ!』となって、
動けないなんてシーンを目にしたこともあるのではないでしょうか?

では、実際ぎっくり腰とはどんな症状なのか知っていますか?

ぎっくり腰の正式名称は、『急性腰痛症』と言います。
よく使われている『ぎっくり腰』は、正式な病名ではなく、俗称なんですよ。

急性腰痛症は、突然、腰部に痛みが走る疾患で、関節捻挫・筋肉の損傷・筋膜性炎症などの症状のことを言います。
欧米では、その突然の痛みから『魔女の一撃』なんて呼ばれることもあります。
魔女の一撃・・・想像しただけで痛そうですよね!!
では、何故ぎっくり腰になるのでしょうか。

ぎっくり腰の原因ってなに?

ぎっくり腰の原因は、おおきくわけて3つあります。

腰部椎間板の断裂/腰部椎間板ヘルニア

腰部椎間板の断裂の症状は、腰からおしりにかけて痛みがあり、足にかけてしびれや痛みが走ることがあります。
重いものを持ったりすると激痛が起こり、ぎっくり腰の状態になることがあります。
この症状は、皆さんが一般的に思い浮かべるぎっくり腰の症状ではないでしょうか?

この症状の原因は、腰の骨と骨の間にある椎間板の一部が押しつぶされ、背骨に沿っている神経を圧迫するためです。
椎間板は、骨と骨の間のクッションの役目をしています。
この椎間板は、常に体の重みを支えていて圧力がかかっているのですが、
加齢によってだんだん変化し、椎間板の断裂が起きる事があります。
そこに、圧力がかかるため、椎間板が押しつぶされ、出てきてしまい、神経を圧迫するので
痛みが出てきてしまいます。

腰部椎間板症

腰椎椎間板症の症状は、前にかがむような姿勢や体をねじった際に急に痛みが起こることがあります
基本的には、腰周辺で起きます。
足の痺れや痛みは感じないのが特徴で、腰は痛みだけでなく重さや怠さを感じることがあります。また、マッサージなどをしても痛みが減らないのも腰椎椎間板症の特徴です。

椎間板は、中央の髄核とよばれる部分と、その外側の線維輪と呼ばれる部分で構成されています。
髄核は水分を多く含むゲル状の物質でできており、線維輪はコラーゲンからできています。これらは、20歳を過ぎれば誰でも老化していくもので、避けようがありません。
加齢に伴って水分が減っていき、クッション性能が落ちていくわけです。
このような状態で背骨に強い衝撃を受けると、それを和らげることができないために髄核が潰れてしまったり、繊維輪に亀裂が入ってしまうのです。
もちろん、強い衝撃だけでなく、長年の腰への負荷があれば、それが蓄積して脊椎板にダメージを与えることもあります。
無理な姿勢や急激な外圧などで、負担がかかっていた筋肉や関節を痛めることにより腰痛が起こります。
この症状は、長時間同じ姿勢で作業していたり、立ち仕事、前屈みでの作業が多い人に多いです。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折は、転倒や腰をひねった後などに、強い腰の痛みが発生し強い痛みが持続します。
腰椎圧迫骨折は、脊椎圧迫骨折の一種で、外部から加えられた圧迫する力によって、脊椎の椎体と呼ばれる部分がつぶれてしまうことによって起こります。
基本的には骨の強度(密度)が低下している高齢者や女性に多い症状と言われています。
骨粗鬆症で、骨が弱くなっている状態のときに、転倒などで外力がかかって骨折するケースです。骨がもろいため、転倒などの強い力でなくてもちょっと腰をひねるなどの動作でも起こることもあります。骨折する事により激しい痛みが起こります。

ぎっくり腰予防

さて、このように加齢とともにぎっくり腰になりやすくなることがわかりましたよね。
加齢に伴うことだからぎっくり腰になってしまってもしょうがないと思っていませんか?
ぎっくり腰は、突然の痛みと共にやってきます!!
ぎっくり腰にならないためにぎっくり腰予防策を考え、実行しましょう!!

ぎっくり腰の予防には、

腰へ負担がかからないような生活習慣

を意識することが一番です。

更に、正しい姿勢や適度な運動を心がけることで椎間板の老化を防ぐことに繋がります!

まずは正しい姿勢を意識してみましょう。
姿勢チェックは、簡単にできます!
後頭部・肩甲骨・お尻・かかとを壁につけてみましょう。
その時違和感がある場合や、どこかが壁につかない場合は、

正しい姿勢になっていない証拠です!

普段から、アゴを引き、頭の上からひもで引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばした状態を意識しましょう。
猫背になっていたり、上半身が反りすぎたり、お腹が前に突き出る姿勢は良くないのです。

正しい姿勢であっても長時間同じ姿勢でいると椎間板がつぶれてしまうので、定期的に体を動かしましょう!

正しい姿勢をすることと、腰部の周辺の腹筋や背筋を鍛え、腰回りの筋肉を鍛えることで椎間板への負担を軽減することができます。
激しい運動ではなく、軽いウォーキングや腹筋・背筋を毎日継続するのが最適です。

ぎっくり腰は、加齢などにより椎間板が弱くなり、亀裂が入っていたりするところに、無理な姿勢や、重いものを急に持ち上げるなどの外圧がかかることにより、椎間板やそのまわりの筋肉を痛めることで起こります。
日頃から、正しい姿勢を意識し、適度な運動をするようにしましょう!
重たいものを持つ時の態勢や力の入れ方を意識したり、腰に負担のかかる体勢をとらない癖をつけるようにしましょう!

ぎっくり腰になってしまったら!?

もし、ぎっく腰になってしまったらどうしたらいいの?
ぎっくり腰は、突然の痛みで動けなくなってしまうことが多いです。
日頃と同じように仕事や家事をすることは、困難な状態になるでしょう。
そんな時どう対処したらいいのでしょうか?

まずは、安静に!

ぎっくり腰になると突然の痛みで動けなくなることがほとんどです!
無理に身体を動かさず、痛みの少ない姿勢をみつけ、
まずは、横になり安静にしましょう。

痛みが落ち着いてきたら、少しずつ行動を開始してみましょう!

冷やす?温める?

ぎっくり腰は、腰の捻挫と言われているので、過去には、アイシングして冷やせという対処法がメインでした。
ただ、今は、「温めて、動かす」ことを推奨しています!
冷やすことで、痛みの感覚が鈍るため、その場的には痛みが緩和されることが多いのも事実です!
しかし、ぎっくり腰の痛みの原因は、血流障害のため、完璧な回復に繋がらないのです。

きちんとした治療を受けよう!

ぎっくり腰になってしまった時の対処法を書きましたが、これらは、一時的な痛みの回復にしかつながりません!
やはり一番いいのは、接骨院等で診察を受けることです。
ぎっくり腰になってすぐ治療を受けた方が、回復は早くなります!
そのまま自己治療を続けていると慢性的な腰の痛みに繋がりかねません。
ぎっくり腰が原因でその後、腰痛に悩まされるのは嫌ですよね?
なるべく早く治療の相談に行くことをおすすめします!!

専門的な治療を受けられるくりの木接骨院へ相談に行ってみてはいかがでしょうか?